見せてもらおうか、赤穂の塩の実力とやらを(後編)

「A地点とB地点のあいだ」

 「衣笠」で教えてもらった二軒隣のお饅頭屋さんを目指す途中、つまり一軒隣にドーンとデカいソフトクリームの看板が出ているお店があった。どうやらお茶屋さんの様である。普段なら入ることはないようなお店であるが、快適な風の出ないスッテプワゴン君でここまで来た山田はソフトクリームに惹かれお店に吸い寄せられる。店内には様々なお茶が置いてある。山田、ここで大胆にもご店主に塩関連の商品があるかと尋ねてみると、なんと「ある」言うではないか、さすが塩の町、赤穂、できるな。その名も「抹茶鹽」(まっちゃしお)ご丁寧に試食もさせて頂きました。最初に抹茶の優雅な香りが漂い、あとからシャープな塩の味が来る、これはいい。塩を試食してる間にもソフトクリームを買いに来る客が、、、おっと、そうだった、ソフトクリームを食わねば。で、さすがはお茶屋さん、ソフトクリームは抹茶味一択だ。作ってもらいつつ店内を見回すと抹茶の価格が安いのと高いのでは数倍違う。ご店主に伺うと安いのと高いのでは抹茶の「甘み」が違うらしい。じゃあ山田が子供の頃に飲んだ抹茶は安い抹茶だったのかな、と思いつつ、最近は何でも抹茶味や抹茶風味が流行っているが、ホントの抹茶を飲んだのはいつだったかなと、斜め上42度ほどを見上げずにはいられなかった、播州赤穂茶舗わかさ」だった。

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「抹茶鹽」 特筆すべきは抹茶の香り。価格は40g300円(だったかな)パッケージもなかなかグー。電池は大きさの比較用、ちなみに単三です。

「B地点」

ソフトクリームで思わぬ寄り道をしてしまったがやっと目的のお饅頭屋さん「かん川本舗」に到着。早速塩饅頭を探す、すぐに店員さんが教えてくれた。プレーンの塩饅頭と抹茶味の塩饅頭がセットになってるやつがあるではないか。もしかして1軒目のお茶屋さんとのコラボか?最近はシナジーとも言われたりもするらしいがそのシメジではない、シナジーの効果の成果、各味3個ずつ、計6個のやつをお買い上げ、669円なり。これはいいお土産が出来た、と言っても家で留守番してる猫二人は食べないけどね。なお、コラボかどうかは未確認なので気になる方は味と共に各自でご確認の方、お願いします。

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塩饅頭「志ほ万」 なんとも優雅なネーミング。味も上品で大人のあなたに。やはり和菓子はコーヒーよりもお茶がよく合う。電池は大きさの比較用。ちなみに単三です。

「昭和とは」

 腹も膨らんだしお土産もゲットしたし海沿いをドライブしてみる。県道32号線を赤穂から相生方面、北東方面へ。昭文社ツーリングマップルには「快適なドライブウェイ」とある。そう、山田はナビよりも紙の地図が好きだ。地図を見ているとどこまでも行ける気がする。実際この地図と共にバイクにテントを積んで南は鹿児島から、北は北海道まであちこち行った。そんな地図に道の途中、丸山キャンプ場「無料」とある。無料、割引、低料金にはめっぽう弱い山田、後学のためにもぜひ偵察しておかねば。その丸山キャンプ場、波打ち際の、これで無料でいいのかと思えるロケーションの中にある。今日は雨が降っているが連休のせいか利用客も多い。無料なのでサービス的なことは期待できないがトイレと水場があればOKな方にはお勧め。

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丸山キャンプ場 天気が良ければ星空も期待できる。山田が行った時にはファミリーの利用が多かった。県道からのアクセスが進行方向によっては分かりづらいので慎重に。山田は一度気付かず通りすぎてしまいました。

 丸山キャンプ場をあとにしてまた県道32号線を東北に向かう。雨のせいで空はどんより、右側に見えてる海もつられてどんよりしている。左側はずっと山が続いている。そんな景色の中、アース製薬の工場がドーンと現れる。アース製薬と言えば山田はグルグル渦巻き線香を思い出す。グルグル線香と言えば金鳥!と言う方もいらっしゃるだろうが金鳥グルグルは高級品なのだ。最近は蚊取り線香と言えばノーマットが主流だがノスタルジックな線香の香りは山田をなつかし昭和に引き戻す。レコードやカセットテープもそうだ。今の若い人たちも時が過ぎ、なつかしい記憶に出会ったとき、平成っぽいとか令和っぽいとかと言う日が来るのだろうか。いや、昭和はやはりいつまでも特別な気がする。

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アース製薬 赤穂方面からくると自然の中に突然現れて山田を現実に引き戻す。

「そして神戸」

県道32号線から国道250号線に入り姫路方面へ。また海沿いを走るのだが突然巨大煙突が表れたりして写真をパチリ。しばらく走って道の駅「みつ」に到着。雨も結構降ってきた。この道の駅「みつ」植木も売っていてしかも安い。悩みつつ植木売り場をウロウロ、んんんんー、決着つかず店内売り場へ。そこで見つけたカキフライバーガー、半額、残り1個、これは迷わずゲットー!割引に山田は弱いのだ。これで物欲が満たされたのか植木はまた次回の楽しみにしておこう。何事も過ぎたるは猶及ばざるが如し、腹八分目なのだ。さあ、これ食べたら神戸に帰ろう。

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デカい煙突 大きさが伝わるか気になるが、巨大なものに惹かれるのは古来より人類の習性かもしれない

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カキフライバーガー 半額。幸せは結構身近にあったりする。

「ただいま」

「お土産は 無事故でいいよ お父さん」さて無事に帰って参りました。今までたくさん旅をしてきたが今回初めて旅行記録みたいなものを書いてみた。書いてみて思ったが今まで行った旅はどれも楽しかったのだが、忘れていることも結構ある。今回の旅行記録は、今回の旅を、忘れっぽくなった山田の頭に、再び旅をインプットするいい作業となった。拙い文章で読みにくかったと思うが最後まで読んで頂いた読者のみなさま、ありがとうございました。また次回、一緒に旅に出られますように。感謝、合掌。

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お留守番していた、いずも君 お腹空いたね。